なぜ、工務店・住宅会社にとってブランディングが必要なのか?
ブランディングの必要性
持ち家市場が30万戸を切る時代になりました。
地域工務店の市場を取ろうと、ハウスメーカーもパワービルダーも必死です。
従来通りのことをやっていては同質化、または遅れをとり
価格競争の消耗戦に巻き込まれ、衰退は必然です。
今こそ、従来の住宅業界の慣習を超えて、他社との違いを打ち出す必要があります。
そして不特定多数より、特定のお客様に熱烈に支持される戦略が必要です。
この戦略をブランディングと言います。
ブランディングとは
ブランディングとは「高級化」とイメージしがちですが、そうではありません。
ブランディングとは「選別」を意味します。
どう識別していただくか。どう選んでいただくか。です。
遠くても買いに行くパン屋さん、特定の車種に絞った中古自動車店もブランドです。
ブランディングとは、自社の家づくりやサービスのコンセプトを
特定のユーザーに価値があると認識させ、
市場でのポジションを築くマーケティング戦略のことです。
ブランディングの確立によって、家づくりに対する価値とともに
共感や信頼を得られるため、差別化できた顧客を獲得することができます。
住宅会社における
ブランディングのポイント
ポイント1=コンセプト
従来の業界常識を打ち破ったコンセプトが必要です。
単なるデザイン・性能・スタイル・おしゃれ、といった「モノ」のブランディングではなく、
発想を自由にし「こんな暮らし方」もあるのか、という発見のある提案にします。
ライフスタイルを刺激することによって「ここで建てたい」という欲求を喚起します。
ポイント2=ターゲットを明確にした広告展開
認知度の低いターゲットに響く広告展開をしなければなりません。
住宅雑誌においても、独自性にある目立つ広告が必要です。
ポイント3=価値観の共有・教育
無いものを受注生産で売る注文住宅においては、人として選ばれることが決定打となります。
ブランドの持つ世界観・価値観を共有し、独自性のあるスキルを磨くことが必要です。
ブランディングは、他には無い、その会社だけにしか無い「コンセプト」の抽出と表現。
「コンセプト」とは、その会社“らしさ”であり“強み”であり、
他が真似しようとしても真似できないもの。
お客様に、マーケットに「選ばれる理由」となるものです。
最初は小さな「きっかけ」かもしれないし、点々としているかもしれない。
それらを整理し、適切に表現することで、
徐々にまとまりができて、大きく強くなっていく。
その工程や過程にブランディングの意義があると考えます。
Branding process
ブランディング・リブランディングの進め方
戦略診断ミーティング
◆戦略分析
①過去の成功要因の検証と当時の環境分析
②今後の環境変化の予測
③今後の戦略課題と3カ年目標の設定
◆マーケティング分析
①SWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析
②3C分析
③ターゲットと競合設定
④市場獲得予測の設定
ブランド戦略の設定
◆ブランドイメージ共有ワークショップ
①キーワード・ビジュアルの抽出とブレスト
②ペルソナ(理想の顧客像)
③カスタマージャーニー
④目標・ビジョンの共有
◆ブランド戦略の基本方針設定
①ブランドコンセプトの提案・設定
②ブランドイメージの提案・設定
③VI提案・設定(ブランドネーム・ロゴ・キービジュアル)
プロダクト&マーケティング戦略
◆プロダクト(提案商品)戦略
①ターゲットへの推奨仕様とプライスライン
②ファサードパターン開発
③プランニング手法開発
◆プレイス&プロモーション
①ブランドコンセプトを反映できる拠点の企画
②既存モデルハウス改装・リスタイリング
③分譲型モデルハウス企画
④プロモーション展開企画
コンテンツ企画・イベント企画
◆ブランドコンセプトをデザイン・提案に反映するコンテンツの企画開発
Ex サードプレイス発想の空間
Ex つくる。食べる。寛ぐ。入浴。ファッション。遊ぶ。